1. ハロウィーンと子供への感動

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2018.10.26

ハロウィーンと子供への感動

ハロウィーンと子供への感動

皆さん、こんにちは。七田式板橋教室です。

 

10月31日はハロウィーンですね。

思い思いの仮装をして、お菓子をたくさん配ったりもらったり…。

ジャック・オー・ランタンをはじめとするハロウィーングッズやアイテムを作ったり揃えたり…。

 

この頃になると、あちこちの繁華街ではまるで仮装行列や仮装パーティかと思われるくらい、いろいろな仮装をした人たちを見かけますね。

ですが、そもそもハロウィーンはキリスト教の行事の一つであり、仮装行列や仮装パーティがメインではありませんでした。

 

ただ、子供たちがハロウィーンで仮装すると何ともいえず可愛らしく、ついお菓子を余分に与えたくなったりもしますね。

 

今回は、このようなハロウィーンと七田式の考え方について、次の3ポイントでお話ししましょう。

 

①ハロウィーンの起源、歴史

②日本でハロウィーンが定着した理由

③子供に感動

 

日本では、ハロウィーンは大人も子供も楽しめるイベントとなっていますよね。

では、元々はどうだったのでしょうね。

 

①ハロウィーンの起源、歴史

ハロウィーンとは、毎年10月31日に行われる、ヨーロッパを発祥とするキリスト教のお祭りです。

元々、秋の収穫を祝い、悪霊などを追い出す宗教的な意味合いのある行事であり、11月1日のカトリックの聖人の日である万聖節(All-Hallow)の前の晩に行われます。

「All-Hallow-even」を略してHalloweenと呼ばれます。

 

ハロウィーン発祥の地はアイルランドやイギリスという説がありますが、古代ケルト、古代ローマ、キリスト教の3つの文化が融合して生まれたもののようです。

原点はケルト人の収穫感謝祭で、それがキリスト教に取り入れられたとされています。

 

古代のケルトでは、1年間は11月1日から10月31日までで、新年の一日目である11月1日に悪い生霊や神が現れると信じられていました。また、大晦日の10月31日には死んだ人の魂が家族のもとへ帰り、さらに悪霊や魔女が町を彷徨うとも言われ、死者の霊や悪霊たちが家に入らないようかがり火を焚きました。

このときの伝統色が黒とオレンジです。

 

現在では、本来持っていた宗教的な意味合いはほとんど失われ、欧米、特にアメリカで、民間行事として定着しています。

カボチャの中身をくりぬいて中にろうそくを立てた「ジャック・オー・ランタン」を作ったり、子供たちが魔女やお化けに仮装して、近隣の家々を訪れ「Trick or treat」(いたずらかお菓子か→お菓子をくれないといたずらするぞの意味)と唱えてお菓子をもらったりする風習などがあります。

家庭によってはカボチャのお菓子を作ったり、子供たちがもらったお菓子を持ち寄ってパーティを開いたりと様々です。

 

イギリスでは、ハロウィーンは11月5日の「Guy Fawkes’ Day」に統合されたような存在となっています。

「Guy Fawkes’ Day」とは、1605年にガイ・フォークスたちカトリック教徒による国会議事堂爆破計画を未然に防げたことを記念する行事で、子供たちが「Guys」と呼ばれる人形を持って街を練り歩き、最後にその人形を焼くというものです。

 

日本では、アメリカやヨーロッパのような風習はありませんが、ここ数年、様々なキャンペーンやイベントに取り入れられたり、仮装を中心とした若者や子供たちのイベントとして定着してきています。(1)

 

②日本でハロウィーンが定着した理由

元々はアメリカやヨーロッパの行事だったハロウィーン。

ここ数年で、日本でも季節イベントとしてのハロウィーンが定着しつつあります。

早ければ9月上旬から店頭ディスプレイに、オレンジ色のカボチャや白いオバケが飾られるようになりました。

街並みの飾りやお菓子をはじめとするハロウィーン関連商品の発売、テーマパークでのイベント開催などで徐々に盛り上がりを見せながら、10月31日にハロウィーンの熱気はピークを迎えます。

10月31日には各所で仮装パーティが開催され、繁華街ごとに出没するコスプレイヤーの姿は、今や秋の風物詩とも言えます。

 

あくまでも海外の季節イベントとして認識されていたハロウィーン。

子供たちが可愛らしい仮装をして、近所の家々を訪ねてお菓子をねだる姿が、映画や海外ドラマのワンシーンとして浸透していました。

しかし、日本では仮装を中心とした「大人のイベント」として変容し、主に20代の人たちに好意的に受容されました。

 

“日本版”のハロウィーンはお菓子が欲しいわけではなく、「非日常の共有」がその特徴として挙げられます。

この発祥は諸説ありますが、1997年に開始された東京ディズニーランドのイベント「ディズニー・ハッピー・ハロウィーン」にあるとの説が有力です。

この年の10月31日、ハロウィーン用に仮装したゲストが初めて園内に集まりました。それ以降、仮装ゲストとディズニーキャラクターのパレードへと発展して、ゲストの仮装も趣向を凝らしたものへとなっていきました。

 

同じく1997年、神奈川県川崎市でもハロウィーンのイベントが始まりました。

「カワサキハロウィーン」、通称「カワ・ハロ」です。

当初から仮装パレードが趣旨であり、年を追うごとに参加者が増えて規模が拡大し、現在では国内最大級のハロウィーンイベントとされています。

その規模は10万人規模とも言われ、仮装パレードをはじめ写真コンテスト、映画祭など、街を挙げての一大イベントとなっています。

 

これらの仮装イベントを通じてハロウィーン愛好者が増えていき、イベント開催地にこだわらず、思い思いにハロウィーンを楽しむ人が増えているのがここ数年のことです。

 

日本記念日協会の発表によると、国内のハロウィーン市場規模は1000億円を超え、2月のバレンタインデーと比肩するイベントとして急成長しているといいます。

ある調査ではチョコレート、生菓子、クッキー、半生焼菓子の専門商品ならびに専門メニューの売上(10月25日から31日)は100億円を超え(2014年)、スナック菓子や米菓でもハロウィーン商品が登場しています。

 

また、この時期に合わせた料理を楽しむご家庭も多いようです。

料理レシピサイトの「クックパッド <2193>」 にはハロウィーン関連のレシピが5300以上も公開されています。

定番のかぼちゃスープ、プリン、クッキーだけでなく凝ったキャラ弁の作り方もあり、ハロウィーン関連のページ上では投稿者と食品メーカーが交流する料理の企画が楽しげな盛り上がりを見せています。

 

仮装も料理も、ハロウィーン期間に楽しめる「非日常」の体験です。

日本版ハロウィーンは、ある秋の一日に仮装をして集まったり、テーマに沿った特別な料理を作ったりという非日常体験を、たっぷりと楽しめるイベントになりました。

元来、子供が主役の行事でありながらも、子供と大人が一緒に参加出来、また、バレンタインデーなどと違って男女ともに盛り上がることも出来るため、日本版ハロウィーンが日本独自の期間限定イベントに変容して一大ブームになった要因でしょう。

 

それに加えて、ここ数年の急速な盛り上がりは、FacebookやTwitter、InstagramなどのSNSの浸透でハロウィーン体験を瞬時に拡散出来るようになったことも無関係ではないと考えられています。

非日常体験の分かりやすい共時性(シンクロニシティ)もまた盛り上がる要因なのです。(2)

 

③子供に感動

元々は子供たちのイベントだったハロウィーン。

なので、子供たちが思い思いの仮装をして町を歩いていると、とても微笑ましく可愛いですよね。

ちょっと凝った仮装をしていたら、本当に感動してしまいます。

 

そう、子供のすることには、素直に感動出来るのです。

子供がしていることです。当たり前のはずがありません。

だからこそ、感動出来るのです。

 

七田式教育の創始者、七田眞氏も「子どものすることに感動していますか?」と問いかけています。

 

「子どものすることに感動していますか。子どものすることをあたりまえと思い、感動することを忘れ、ほめることを忘れていませんか。

 子どものすることを一つ一つ心から感動して、ほめ言葉が自然に心の奥から出ているお母さんは、例外なく素敵な子育てをしています。

 赤ちゃんが生まれた時は、どの両親も心から感動します。生まれたばかりの赤ちゃんが力強くおっぱいを吸うといっては感動し、寝返りを打ったといっては感動し、立った、歩いた、言葉を喋ったといっては感動します。

 

 ところが赤ちゃんが自由に動けるようになると、どこにでも行って何にでも手を出します。鏡台の引き出しを引き抜き、中のものをぶちまけてしまいます。つかんだものを手当たり次第に投げたり、障子を破ったり、親の目には困ったいたずらとしか見えないことをいくらでもやります。

 2歳になると、それまでは母親の言うことをおとなしく聞いていたのに、にわかに自我が発達してきてお母さんの言うことに素直に従わなくなります。

 

 この頃になると、母親はいつの間にか子どものすることに感動することを忘れ、逆に『ダメ』『いけません』と厳しい言葉が飛びだすようになります。

 ここから難しい子育てをするか、楽な子育てをするか、別れ道ができてしまいます。『恐怖の2歳』と呼ばれる時期がこの頃に相当します。いけませんと言われるとますます反発し、何でも自分でやろうとするが、うまくいかないので欲求不満を起こし、それで暴れるのです。

 

 この時期に面白そうな教材を与えたり、言葉の正しい訓練をすれば、いたずらで親を困らせることも少なくなります。自分の身のまわりの品物を自分で正しく扱うように教えれば、欲求不満もなくイライラすることもなくなります。

 この時期に接する言葉を『ダメ』『いけません』の禁止語ではなく、感動語、ほめ言葉にするとよいのです。むやみに禁止せず、逆に感動してみせるとよいのです。

 

 たとえば普通はスプーンを使わせても、上手にすくえず、大半はこぼしてしまうので『ダメ』と言い、スプーンを取り上げようとしてしまいます。こぼされるよりは親が与えたほうが楽というわけです。

 この時まだ早すぎると思い、『ダメ』『いけません』と赤ちゃんにスプーンを持たせないようにすると、大切な機会を失ってしまうことになります。

 赤ちゃんがスプーンを使いたいという気持ちを起こしているその時を、どうして拒否なさるのでしょう。

 赤ちゃんは思うようにさせてくれない不平と不満でだんだん腹を立て、前にあるものを蹴飛ばしてひっくり返したり、泣きわめいたり、赤ちゃんの心を満たさない結果、言うことを聞かない赤ちゃんにして、とても扱いにくい子どもに変えてしまいます。

 

 ですから、赤ちゃんがスプーンを欲しがったら、『はい、どうぞ』とまずスプーンを持たせてあげてください。

 初めてスプーンを使う赤ちゃんが上手にスプーンを使えないのはあたりまえのことです。こぼしたり、お皿をひっくり返したり、大変かもしれません。でもそれはあとで掃除をすればすむことです。

 

 大切なのは、スプーンに米の一粒でものったら、『まぁ、上手ね』と感動して手をたたいてほめてやることです。

 すると赤ちゃんにその感動が伝わり、ほめられて嬉しくなって、やればできるという自信や、もっとやりたいというやる気や、上手になりたいという向上心を育てます。

 これがやる気のある、どんどん伸びていく心を持った子どもを育てる子育てになるのです。小さな成功体験をたくさん与えてあげることが大切です。

 本当はうまくできなくても、小さな成功を見つけて、それに感動し、ほめてあげることが子どもの心を育てる子育てになります。」(3)

 

赤ちゃんやまだ小さな子供にご飯を食べさせているお母さんの光景は、町のいろいろなところで見かけます。

その光景を目にするたびに「このお母さんは大変そうだな」と思うことが多々ありました。

なぜ大変なのか。

「まだ自分では出来ないのに」子供が自分でご飯を食べようとしても、お母さんが「あなたはまだ出来ないでしょう」と子供からスプーンやフォークを取り上げ、お母さんが食べさせようとしているからです。

 

七田氏の言葉にもあるように、子供は自分でやってみたいと思っています。

おそらくは、お母さん方も頭では分かっていらっしゃると思います。

ではなぜ「あなたはまだ出来ないでしょう」と取り上げてしまうのでしょう。

外では周りを汚してしまうのが恥ずかしいからですか。

食事に時間がかかってしまうからですか。

子供にかかりきりで自分がまともに食べられないからですか。

 

子育ては「今のこの時期」しか出来ないことです。

とても貴重なことでもあります。

小さい子がテーブルの下を汚していることなど、よくあることです。何も恥ずかしいことではありません。

食事に時間をかけていいじゃないですか。

お子様と一緒にゆっくりご飯を食べてください。

スプーンやフォークをお子様に持たせれば、自分のご飯を食べる時間が出来ますよ。

もちろん、お皿や食べ物をひっくり返したり、テーブルの下に落としたりするでしょう。

ですが、それを見ながらご飯を食べるのも、今のこの時期しか出来ない貴重なことです。

「あちゃー」と思うかもしれませんが、それをグッとこらえて「この子、自分で食べようと頑張ってるんだわ」と思ってあげてください。

 

ただそれだけで、子育てに対する見方は変わると思います。

今までよりもずっと楽しい子育てになりますよ。

 


(1)コトバンク「ハロウィーン」(https://kotobank.jp/word/ハロウィーン-188648)

(2)ZUU online「『ハロウィン』がいつの間にか日本で定着した理由」(https://zuuonline.com/archives/84919)

(3)七田眞「認めてほめて愛して育てる」p.163-166 1996年 株式会社PHP研究所