1. 暗唱の大切さ

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2020.07.05

暗唱の大切さ

暗唱の大切さ

 

 

 

今日は暗唱の大切さについてお話させていただきたいと思います。

 

 

私たち人間の記憶には、「右脳記憶」と「左脳記憶」があります。

 

 

例えば、テスト前の勉強のような「覚えなくては」と思い、頑張って覚える記憶は

「左脳記憶」で、この記憶は短期間ですぐに忘れてしまいます。

 

 

その一方で、右脳記憶は無意識に頭に入力される記憶で、

どれだけの時間が経過しても覚えていることができるものです。

 

 

「門前の小僧、習わぬ経を読む」という言葉があります。

 

 

毎日、和尚さんの近くでお経を聞いている小僧は、誰から習ったわけではないのに、

自然とお経が読めるようになっているという意味です。

 

 

和尚さんがお経を読むのを日頃う意識のうちに繰り返し耳にすることで、

自然と右脳で記憶しているのです。

 

 

右脳の記憶力は、CDなどを高速で聞くことで、さらに育ちます。

 

 

私たち人間は耳にするスピードがある一定の速さ以上になると、

左脳の記憶機能がギブアップし、右脳が活躍します。

 

 

2倍速や3倍速を聞くことで、内容が楽に右脳に入り、一生忘れない記憶になるのです。

 

 

特に幼児期は右脳が優位に働くので、右脳の記憶力がグングンと育つ時期です。

 

 

幼少期に歌っていた童謡などは、大人になってもスラスラと歌えます。

 

 

しかし、大人になってから流行した歌は、その時は覚えていても、

時間が経つと忘れてしまいます。

 

 

これは、右脳が優位な幼児期は、右脳で記憶しており、大人になると、

すぐに忘れてしまう左脳で記憶しているからです。

 

 

私自身のことですが、3歳から20歳までピアノを習っていたのですが、

当時弾いていた曲は今でもスラスラ弾くことができます。

 

 

不思議なことに初めて発表会(5歳)で引いた曲は、今でもスラスラ弾けますが、

20歳の学園祭で弾いた曲はスラスラ弾けるかといったら難しいです。

(弾くことはできますが、数回練習をしない限り、スラスラ弾くことは困難です)

 

 

幼児期は右脳で記憶しているので、いつまでも忘れないものになっているのです。

 

 

そのため、幼児期は右脳の記憶力を育てておくと、将来とても役立つ力になります。

 

 

学生も社会人も記憶力はとても大切です。

 

 

この時、脳記憶の力が育っていると、周囲の人が長時間かけて覚えるものを、

短時間で楽に覚えることができ、余裕を持って仕事やテストに臨むことができます。

 

 

幼少期から右脳の記憶力を育てる働きがけをしていきましょう。

 

 

そのためにも文学作品などの暗唱を覚えることが大切です。

 

 

なぜならば、記憶は、感覚器官を使えば使うほど、きちんと残るからです。

 

 

記憶したことを声に出して言い、その声を耳で聞く、これが暗唱の定着です。

 

 

保護者様とお子様で楽しみながら暗唱を取り組んでいただけたらと思います。

 

 

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございます。