1. 「便利な時代の子育て」

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2022.11.10

「便利な時代の子育て」

「便利な時代の子育て」

昔と比べると便利な世の中になりました。

辞書を引かなくても電子辞書に言葉を入力して、

あるいはスマホに話しかけるだけで色々教えてくれる時代です。

しかし、その方法しか知らない子どもは

辞書を引くことも出来ません。

そのためどういう基準で言葉が配列されているかも

わからないことでしょう。

辞書の引き方を知っていれば、

自分で正解に辿り着くことが出来ます。

これが自立学習の一歩となるのです。

 

小学生で辞書を素早く引ける子どもに育ててあげることが大切です。

またタブレット学習も増えてきました。

力を入れなくても、なぞるだけで文字が書ける便利さもありますが、

鉛筆の芯を折らない程度の力加減で文字を書くことが必要です。

文部科学省の調査によると、平成4年頃から握力の平均値が

低下していることがわかっています。

握る力が弱いということは、筆圧が弱く、

しっかりとした文字が書けない、

という子どもが増えていることが問題になっています。

そして書くという作業は、手と目の協応作業で、

これをくり返しさせることで大脳に確実に銘記されていきます。

本読みがいくら上手になっても、

書くこと抜きでは学力は伸び悩みます。

また書く作業は忍耐力、集中力を要します。

少しずつ練習をして身につけた学力は消えてなくなりません。

この力を育てるために、毎日書くことをしていきましょう。

 

皆さんは「ママのスマホになりたい」という絵本はご存知でしょうか?

これはシンガポールの小学生が書いた実際の作文が元になったお話です。

スマホばかり見ているママ。もっと僕のことを見てよ・・・

そんな悲しくも強い思いが伝わってきます。

子どもと一緒に過ごす時間、スマホばかりみていませんか?

例えば授乳中のお母さんは、授乳の時赤ちゃんの顔を

見ながら授乳していますか?

おっぱいを飲む我が子に愛おしさを感じる時、

お母さんの脳内ではオキシトシンというホルモンが分泌されています。

このホルモンは「幸せホルモン」と呼ばれていて、

脳に愛情を感じさせ、情緒を安定させ、

自律神経を整える効果があります。

スマホの画面ばかり見て、「あら、もう飲み終わったの?」では

お母さんと赤ちゃんの心が通わず、イライラの多い

ストレスフルな子育てになってしまいます。

 

また子どもにスマホを与え過ぎてはいませんか?

子どもの脳は、大人と違って防御壁が完全に構築されていません。

ですから大人の10倍の電磁波を吸収するという研究も

ありますので注意が必要です。

そして忘れてはいけないのは、

子どもは五感(視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚)を通じて

脳に刺激を与え、脳を発達させていきます。

スマホの映像は、子どもが喜ぶかもしれませんが、

脳への刺激は視覚のみで、視点を一点に固定する弊害があります。

 

人生の中で子どもと濃密な時間を過ごせるのは有限です。

限られた時間を実りのあるものにするには、

親自身もスマホの関わり方を考え直すのもいいかもしれませんね。

 

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